「52ヘルツのクジラたち (中公文庫 ま 55-1)」 のクチコミ・評判は？

幼少期に受けた傷を持った者同士が出合い、人と人のかかわりに再びひかれあう感情の揺れが良く、聞こえない音に耳を傾ける大切さを感じる

非常に重たいテーマでありながら、物語は早いテンポで進んでいくので、あっという間に読み終えてしまう。共感する人は多いと思うし、身近にそのような人がいた際に、どのように接したらよいかを考えさせられる内容であった。

本当に書籍を愛し、本を読んでほしいと心から思っている書店勤務の皆様が真摯に選んだ作品である。著名な審査員とは異なり、庶民目線で取り上げた作品は読み応えあり。

この小説は映画化もされていますので、読みやすいと思います。現代社会が抱える問題の一つ、子供の虐待について考えさせられました。