「カラフル (文春文庫)」 のクチコミ・評判は？

真として過ごす中で、家族や友人の知らなかった一面を知り、自分自身の過去とも向き合っていく。 人は多面的であり、物事の見方を変えれば世界も変わることを実感させられる。

読み進めていくと止まらなくなります。生と死に共感できる部分も多く深く考えせせられます。 書きすぎるとネタバレになってしまいますからこの辺で止めておきます。

老若男女に読み継がれる、不朽の名作。 生前の罪により輪廻のサイクルから外されたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った少年、真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。 真として過ごすうち、ぼくは人の欠点や美点が見えてくるようになる。

人間だれしも死の世界について考えることがある。 この本は敗者復活を望んだ生前の物語と未来の姿を映しながら比較しているところが面白い。

初めは他人の関係ない普通の少年の暗い物語なのかなと思った。家族関係も良くなくて何がいいたいのか分からなかった。だんだんと家族のそれぞれが理解し合ってきて、そしたら、それが自分だった！最後まで気づかずにびっくりした。とてもよい内容でした。

息子中2の読書感想文で使用、一緒に読みました。思春期の世界と、かけ違ってしまった家族の再生の過程が胸を打ちます。暗さのない、爽やかな涙が流れます。